ミネラルが約30%含まれるミネラル湖“デッドシー”はイスラエルとヨルダンにまたがる地球上最も低い海抜マイナス400mの湖です。流れ出ることのない湖水は天然のミネラルを多く含みます。“デッドシー”では皮膚アレルギーをはじめ、リューマチ・神経痛・喘息などを癒す療法が行われ、健康・美容・医療の施設も多くあり、全世界から注目されています。
死海の最も有名な特徴のひとつは、「浮遊体験」。塩分濃度が約30%と高いため、人体がぷかぷかと浮いてしまいます。まさに日常の世界では決して味わうことのできない、究極のリラクゼーション感覚です。この死海でのリラクゼーション効果は、浮遊体験のみから得られるものではありません。通常の海抜0mに比べ、死海は400mも空気層が厚く、さらに蒸発した水分がフィルターとなるため、人体に有害といわれる紫外線Bを10~20%もカットします。ここでは心置きなく日光浴が楽しめるのです。また酸素濃度が世界中のどこよりも高いため(約20%増)、心拍数を減少させ、脳や内蔵を休める効果も認められています。
死海の特性は、湖水(死海水)に豊富に含まれた天然ミネラル分です。マグネシウムやカルシウム、ナトリウム、カリウム、ストロンチウム、その他ミネラルを多く含み、そのミネラルバランスに特徴があります。塩化ナトリウムが中心である一般海水とは大きく異なり、多種のミネラルが絶妙なバランスで含まれているのです。これらのミネラルを利用した死海の自然療法は古代より知られており、現在ドイツほかヨーロッパの数カ国では、死海療法が必要と診断された患者に公的な保険が適用されるなど、美容だけでなく医療の分野でも広く認められています。
水に溶け込んだミネラルを利用することは、日本では古くから温泉で行われてきました。しかし死海ミネラルはその成分構成が独特で、死海以外には見られません。死海水は、たくさんの泉質を併せ持った超高濃度の温泉のようだとも言えるかもしれません。
※死海水の成分であるストロンチウムは放射線物質ではありません。(天然のもので、放射線を出さないミネラルです。)